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マジックエデン(Magic Eden)のCoinbaseアカウントが「重大な」ダスト手数料を負担

マジックエデン(Magic Eden)のCoinbaseアカウントが「重大な」ダスト手数料を負担コインチェーン 仮想通貨ニュース

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)マーケットプレイスのマジックエデン(Magic Eden)がCoinbaseに対して巧妙な手法を実行していたことが、Deezyの創設者であるDannyによってソーシャルメディアプラットフォームXで明らかにされました。Dannyはこの動きを「最も滑稽なフィネスムーブの一つ」と表現しました。

主なポイント

  • プラットフォームは小額の取引手数料をMagic EdenのCoinbaseアカウントに移し、Coinbaseが統合コストを負担するようにしました。
  • CoinbaseはMagic Edenから1日あたり92,400の小さなインプットを統合し、重大な手数料と損失を被りました。

Magic EdenのCoinbaseアカウントが取引所に損失をもたらす

Magic Edenの戦略は、市場手数料のために各取引に小額の出力を付加することにありました。これらの小額出力は、1,000から2,000サトシの範囲であり、作成は安価ですが、後で統合するのに高額なコストがかかります。この巧妙な手法は、これらの出力を管理する負担をMagic Eden自身ではなくCoinbaseに転嫁するものでした。

Magic EdenはこれらのUTXOを自分のアドレスに集める代わりに、Magic EdenのCoinbaseアカウントに送りました。その結果、多数の小額入金がMagic EdenのCoinbaseアカウントに集まり、取引所が統合手数料を負担することになりました。

暗号取引管理における論争の手法

このことを裏付けるように、Mempoolの創設者@mononauticalは、過去24ブロックの間にCoinbase PrimeがMagic Edenのアドレスから92,400の小額取引インプットを統合しなければならなかったと指摘しています。これらは308のトランザクションに分散され、仮想バイト(sats/vB)あたり約7サトシの手数料が発生しました。総コストは約0.59 BTCの手数料で、約1.75 BTCを回収するためのものでした。

このスキームは、Coinbaseにとって重大な損失をもたらしました。Dannyは、Coinbaseがその大規模な運営と遅れた対応のためにこれらの取引の統合を認識し、効率的に管理することができず、重大な財務損失を招いたとコメントしています。

解説

  • ダスト手数料: UTXOを管理するために発生する手数料。
  • サトシ: Bitcoinの最小単位(1 BTC = 100,000,000 サトシ)。

キーワード: Magic Eden, Coinbase, ダスト手数料, UTXO, 暗号通貨, NFT, 取引手数料, ブロックチェーン, トランザクション管理